KAIT 次世代音楽音響システム研究プロジェクト KAIT Acoustics

音響の最先端へ. バーチャル楽器製作から立体音響まで. 神奈川工科大学では,次世代の音楽音響システムを研究しています.

ネオヴィコード開発プロジェクト

クラヴィコードと呼ばれる伝統的な鍵盤楽器の発音原理を用いた電気楽器を開発しています.クラヴィコードでは,弦をタンジェントと呼ばれるドライバーの先端に似た形状の棒で突いて音を出します.音の強弱だけでなく,一つ一つの音にヴィブラートをつけられるのが特徴です.2009年の11月5日から8日にパシフィコ横浜で開催された楽器フェアに製品プロトタイプを展示しました.ネオヴィコード(Neovichord)という楽器名で商標登録を行い,現在,製品版の最終調整に入っています.2013年7月に発売されたジャズピアニストHakuei Kimさんの新譜ボーダレス・アワーで演奏されています.また,2014年11月には東京ビッグサイトで開催された楽器フェア2014に出展し,大好評を博しました.

ネオヴィコードとは?

ネオヴィコード(Neovichord)とは,本プロジェクトで開発中の新型の電気鍵盤楽器の名称です.14世紀頃誕生したクラヴィコードの発音機構を用いていますが,伝統的なクラヴィコードの音色にとらわれず,調律の安定性やメンテナンス性,各部の調整機能を有する楽器を目指して開発を行っています.従来の伝統的なクラヴィコードに取って変わることを狙ったものではなく,新たな電気鍵盤楽器としての利用を目指しています.

View of the Neovichord
View of the Neovichord

クラヴィコードの発音機構について

クラヴィコードのキーを押すと,キーの奥に設置されたタンジェントと呼ばれる金属製の棒が上昇し,左右に張られた弦に接触します.タンジェントの先端はマイナスドライバーと類似の形状となっており,弦を叩くことにより弦の振動を引き起こすとともに,その接触点が弦振動の節となります.引き起こされた弦の振動は,接触点の両側に伝わりますが,駒とは反対側に伝わった振動はフェルトにより減衰し,音には寄与しません.一方,駒の側に伝わった波は,駒と接触点の間を往復するとともに,駒を介して響板に伝わり,空気中の音となります.このように,タンジェントは弦振動を励起する機能と振動する弦長を決める機能の両方の役割を果たしており,キーを押し下げている間,弦との接触が持続しています.このため,キーに与える力を変化させることにより,音の高さに変化を与えることができます.

SoundgenerationofClavi


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